NIKKEI STEAM

EVENT REPORT 日経STEAMの講演会・イベントのレポート情報

日経STEAM
2024シンポジウム

レポート 日経STEAM2024シンポ

最優秀賞受賞校に聞く!
~デジタルアート展示&発表会・洗足学園高等学校「Artistic moss boll」~

「日経STEAM 2024シンポジウム」が7月30日、大阪市住之江区のATCホールで開かれました。各プログラムで最優秀賞を受賞したチームに、開催後アンケートを実施しました。

開催日2024年7月30日

SDGsの達成目標の中から「自分たちが最も達成したいもの」を選択。そのデジタルキャラクターを考案し、拡張現実(AR)技術による作品表現までを企画するコンテスト形式の展示会が開かれました。途上国への支援の在り方をテーマに表現した、チーム「Artistic moss boll」に聞きました。
※メンバーからの回答を一部編集・抜粋しています。

  • Q1:最優秀賞(上田バロン賞)を受賞した感想を教えてください!

    • このイベントが初めての学外活動だったので、これまで学校で学んできたとこを活用して制作した作品を最優秀賞という素晴らしい賞で評価していただくことができ、とても嬉しかったです!
    • "賞を取ることも一つの目標として頑張ってきたため、最優秀賞がいただけたときは本当に嬉しかったです。表彰台に立っているときはまだ実感が湧かなかったのですが、家族に報告しているうちに実感が湧いてきました。
  • Q2:プレゼンテーション・作品の中で、特に頑張ったポイントや工夫したポイントを教えてください。

    • なるべく作品の細かいところまで意味付けをすることにこだわりました。実際、私たちが製作した作品を通して、何を伝えたいか、SDGsを達成することでどのような世界を見ることができるか、などを徹底的に考え、作品に上手く反映できたと考えています。
    • “課題解決のために伝えたいことをどうキャラクターで表現するのか”というところに一番に重きをおいてキャラクターのイメージを考えました。発展途上国の自立を促すようなキャラクターにしたかったため繁栄を象徴する動物である象が自分で自分に水をかけている姿にし、自立を表現しました。また、象が自分でかけた水が背中の経済発展という木を育て生活水準も向上し背中の後ろの方にはビルが建つ、というストーリーも意識しました。
  • Q3:発表当日までの間、先生やメンター(Cheers!)は、どのようなアドバイスをくれましたか?

    • 色の配色や見やすさなど、イラストレーターならではの専門的な知識を、私達にも活用できる形でアドバイスをくれました。インパクトが薄いことや、特定の部分がメッセージ性が足りていないことなどに気づくことができました。
    • プロならではの視点からのアドバイスをくださいました。キャラクターを作るという経験がなく、自分たちの表現したいことがちゃんとキャラクターから伝わるのか、というところが不安だったので、上田バロンさんからアドバイスをいただけて本当にありがたい限りでした。
  • Q4:日経STEAM2024シンポジウムに参加して、どのような学びや経験が得られましたか?
        また今回得た学びや経験を、今後どのように生かしていきたいですか?

    • 私は途上国の繁栄をテーマに作品を制作していくうちに、途上国への支援は経済的自立を導くものであるべきということに加え、自然環境を守らずして持続可能な社会を生み出すことはできないということに気づき、経済格差を埋めるには多方面での問題があるということが分かりました。そしてこのような社会問題を達成するためにSDGsは分かりやすい指針になると思います。
  • Q5:次回の参加者に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします!

    • 本番当日までの数ヶ月、自分たちが満足するまで先生が丁寧にアドバイスをしてくださるので、とても学びのある充実した時間を過ごすことができます。また、チーム一丸となって作品を仕上げていくことで得る達成感も、今後自分たちの成長の大きな糧になります。全力で楽しんでください!
    • 参加するか迷うのであればぜひ参加してください!絶対いい経験になります。