宮野公樹 氏 NAOKI MIYANO
京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。学問論、大学論、(かつては金属組織学、ナノテクノロジー)。総長学事補佐、文部科学省学術調査官の業務経験も。
国際高等研究所客員研究員も兼任する他、2021年5月一般社団法人STEAM Associationを設立し代表理事に。
日本イノベーション学会理事。2008年日本金属学会論文賞等の学術系の他、2019年内閣府主催第一回日本イノベーション大賞の受賞も。前著「学問からの手紙—時代に流されない思考—」(小学館)は2019年京大生協にて一般書売上第一位。近著「問いの立て方」(ちくま新書)。
「STEAMって何」が本当の目的、問うことの重要性を
今日、STEAM教育が重視されており、その意義は疑う余地はありません。
しかし、そのSTEAM教育について安易に、通常の教育に加えてプログラミングやデザイン、アートをやることというように考えるのは大きな間違いです。
大切なのは、しいていうなら、「そもそもSTEAMって何」という問いを持つこと。
これがSTEAMという看板を掲げてねらうほんとうの目的でなければいけません。
例えば、今なぜプログラミングが重視されるのか、STEAMの次がくるとしたらそれは何か、という問いを持つ。
そういう本質的な問いかけが出来るかがポイントなのです。
日経STEAMではポスターセッションを担当します。
テーマ設定から参加者と一緒に話し合いたい。
チームごとに分けた討論ではなく、全員が参加し、他のチームが何を指摘されているかを見てもらいたい。
イベント当日の投票が多かったチームに加え、ポスター作成の最初の段階から、成長の振れ幅が大きいチームも評価したいと思います。